ブライオニー・リチャードソン率いるPALAVAチームは、
服を作るための生地などの調達や、パッケージング、
もちろん普段の自分たちの生活のあり方においても
常に「もっと環境に優しく」を求めて
検討やリサーチを続けています。
今回はブライオニーも感動して
2019年秋から採用を始めた”コロゾボタン”のお話しです。
Corozo Nut Button
「コロゾナッツボタンは、私達の新しいお気に入り。
全てにおいて納得できる素材であり、
PALAVAでは2019年秋冬コレクションから採用を始めています。
私達の大好きなスタイルのひとつでもある1920年代のファッション業界では
当たり前だったこのボタン、何がそんなに凄いかと言うと、、、
コロゾナッツは南アメリカ原産です。
ナッツが熟すと地面に落ち、それを収穫します。
(枝から実を取る方法を必要としません)
コロゾナッツの栽培は周囲の環境に負荷を与えることがなく、
そして地元の生産者にとっても収益率の高い農産物です。
コロゾナッツは取引価格が高く、
南米では環境問題にもなっている牛の飼育の5倍の収益にもなります。
コロゾナッツから作られるボタンは1920年代には盛んに使われていました。
象牙に似た見た目と手触り感から「野菜象牙」とも呼ばれてたほど。
染色もしやすく、一般的なプラスチックより硬いので傷もつきにくい特徴を持っています。
1930年代になって安価なプラスチックボタンが流通し始めたことで
それまで使われていたコロゾナッツはファッション業界から姿を消してしまいましたが、
今の私たちはプラスチックが環境に与える害について十分な知識があり、
PALAVAではプラスチックの完全不使用を目指しています」
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2019年の秋より、まずPALAVAのドレスに採用され始めたコロゾボタン。
PALAVAではそれまでに使用していたプラスチックボタンから
完全にコロゾボタンに移行することを目指しており、
2020年春時点でドレス、スカート、シャツの90%以上が
既にコロゾボタンを使用して生産されています。
PALAVAの”脱プラスチック”への取り組み、
パッケージに関するこちらのブログも是非読んで見てくださいね。