春がふっくらと日本を包み込む4月。
イギリスのPALAVAにとっても、待ち遠しかった暖かな季節の訪れと共に、改めてブランドの在り方やファッションビジネスについて、じっくり見つめ直す機会を持つ2日間があります。
4月22日はアースデー。
世界の様々な国や地域で人々が地球の環境問題について学び、考える日です。
そして4月24日はファッションレヴォリューションデー。
2013年にバングラディシュで起こった、あってはならない悲惨な事故により、多くの縫製工場従事者が命を落としたことがきっかけになり始まったこの日は、提供者も消費者も、やはり様々な国々で業界の労働環境について改善を目指しての考えや議論を発信しています。
PALAVA創設者兼デザイナーであるブライオニー・リチャードソンは、
「洋服を作る」
というビジネスを運営する中で、環境問題と、生地生産の段階からPALAVAの生産に関わる人々との繋がりをとても大切に考えています。
ブライオニーが描くプリント生地や刺繍のテーマに多く登場する植物や鳥や動物たちも、時にはブライオニーがPALAVAの服を通じて発信する環境保護へのメッセージ。
そしてブライオニーをはじめPALAVAのスタッフは、各シーズンの準備から生産段階まで、ロンドン郊外にある契約縫製工場へ何度も足を運びます。カーディガンなどPALAVAのオーガニックコットンニット製品を生産してるのはトルコの工場。どちらも親の代から受け継がれた家族経営の小さな工場です。
PALAVAは毎シーズン、ほぼ同じ素材を使って服を作ります。なので、生地や糸の生産業者から縫製工場まで、もう何年も同じ人々とミーティングを重ねながら取引を続けています。
「このボタンの位置はこうして・・・」
「このプリントはここが本当に素敵!」など、
工場のスタッフからのアドバイスや意見もPALAVAの服作りに活かされています。
綿花や、テンセルの元になる木材パルプを提供する人々がいて、
ブライオニーが描くイラストをプリント生地に仕立てる人々がいて、
パタンナーがいて、
裁断の担当者がいて、
縫製するチームがいて、
完成したドレスなどがひとつひとつ丁寧に畳まれて出荷されるまで、
そしてお客様の手元に届くまで、
いくつもの工程とスタッフの手を経てPALAVAの服が作られます。
その工程の中で使われる素材が、環境の負荷にならない様に、PALAVAは「プラスチックフリー」なファッションビジネスを目指しています。
現在PALAVAの服に使われているボタンは、椰子の実が原料のコロゾナッツボタン。服の梱包に使われるパッケージは、天然素材由来の非プラスチックバッグ。どちらも、地球の大地に還ることができる素材です。
勿論まだまだ、”完璧に全てが理想通り”、にはできません。
でもPALAVAは、環境保護や労働環境について
「次にできることは何か」を模索し続けています。
コロゾナッツボタンのお話しはこちらのブログを
ドレスやスカートの生地についてはこちらを
そして非プラスチックのパッケージについてはこちらを
お時間のある時に是非読んでみてくださいね!